
“頑張り方”で未来は
変えられる
スタイリスト藤森 英
負荷をかけた瞬間に、
人は成長する。
「成長したなと思えるのは、自分に負荷をかけたときです。」
表参道店に所属するスタイリスト、藤森 英。DAU歴は1年10ヶ月。穏やかな口調の奥に、確かな覚悟を持つ。若手時代、最も成長を感じたのは初めて“アイロンパーマ”をお客様に提供したときだった。本来は5年目で習得する技術。だが、担当上司の退職に伴い、お客様を引き継ぐために前倒しで挑戦した。練習はマネキンのみ。自宅に持ち帰り、何度も何度も繰り返した。
「マネキンとお客様では、緊張感が全然違う。」
初回はやり切った。けれど本当の勝負は、その“次回来店時”。
「あのとき、もっとこうできた。」
その振り返りこそが、成長の種になる。若手に伝えたいのはここだという。完璧になってから挑戦するのではない。挑戦するから、成長できる。

技術も人も、
両方磨く。
スタイリストとして働く以上、売上は現実だ。
「売れたいって気持ちは、絶対にあると思うんです。」
だが今の時代、技術だけを突き詰めるだけでは難しい。SNSでの発信、ブランディング、接客力。求められるものは多様化している。だからこそ大事なのは、
「自分は何で勝負するのか。」
藤森自身、若い頃は“影響力のある人間になりたい”という想いが原点だった。勉強に本気で向き合えなかった学生時代。「どこかで本気にならないといけない」という危機感が、この道を選ぶきっかけになった。技術を徹底的に磨く。それが最初の答えだった。だが今はこう考えている。
「技術って、実は僕ら側の話なんです。」
お客様にとっての価値は、仕上がりだけではない。居心地のよさ。会話の安心感。また来たいと思える時間。
若手へ伝えたいのは、“技術か人間力か”ではなく、どちらもお客様に向けることの大切さだ。

頑張る“タイミング”
は人それぞれ
理容師は低収入だと言われることがある。だが藤森は、はっきり言う。
「他業種と同じくらい、目指せる仕事だと思っています。」
学生時代に努力する人もいれば、社会に出てから本気になる人もいる。違うのは“タイミング”だけ。藤森はかつて、
「24時間すべてに自分の価値が発生しているとしたら」
という考えで目標収入を設定した。時間=自分の価値。その基準を超えることを目標にし、実際に達成した。でも、お金がすべてではない。
「頑張った分が反映されやすい仕事。」
そこにこの仕事の魅力がある。若手に伝えたいのは、理容師という仕事は“可能性が低い職業”ではないということ。どこで本気になるか。どう頑張るか。それ次第で未来は変わる。

50歳からでも、
挑戦できる
藤森には独立願望はない。だが、挑戦したくないわけではない。
「50歳から新しいことを始めても遅くないと思うんです。」
現在36歳。あと14年ある。その間に何を積み上げるか。どう会社に貢献できる存在になるか。自分が社長なら、どんなスタッフが欲しいか。その視点で日々を積み重ねている。将来的には、DAUの看板のもとで新しいエリアに挑戦する可能性も描いている。完全な独立ではなく、“DAUとして広げていく未来”。
会社に所属しながらも、自分の可能性を広げられる環境がある。
DAUは自由だ。だが、その自由には責任がある。挑戦するかどうかは自分次第。努力するかどうかも自分次第。若い世代に伝えたいのは、ただ一つ。
「どこで本気になるかで、未来は変えられる。」
藤森 英は、そう証明し続けている。
